「もしも」に備えた「いつも」
2020/04/04
犬と暮らす方に向けて、災害時の備え(モノとココロ)について
お話しする機会をいただくことがあります。
いつもお話しする内容をいくつかここでも発信してみます。
本能からくる行動
ニンゲンの本能で、「自分には危険や被害が及ぶはずがない」と思ってしまい、危機迫る状況でもどこか客観的に感じてしまうことがあるそうです。
過去に、噴火した山の頂上付近にいた登山客が亡くなる事故がありました。
当時山頂付近はたくさんの登山客がいたそうですが、亡くなったほとんどの方が噴火の様子をスマートフォンで動画を撮っていたそうです。
自分には危険が及ばないという思考が働いていたのだろうということでした。
3.11当時、私も余震続く中、再び仕事を始めてました。プリンターの設定をしていて、サポートセンターに電話していたことを覚えています。
今振り返ると、自分でも考えられない行動です・・・
身体が覚えていないことはできない
今まで経験したことがないと、どう行動していいのかわかりません。
判断に迷っているうちに手遅れになる可能性もあります。
避難訓練、甘く見ちゃいけないなぁと思いました。
企業勤めの頃は避難訓練がありましたが、個人事業になってからはそういうのやってませんでした。
事務所で、お客様といるときに、移動中などなど、シーンにあわせた行動を考えておかないといけませんね。
脳内シミュレーションだけでも違うと思います。
避難して自分の身の安全を確保した後の行動
- 家族との連絡方法
- 留守番しているペットの安全確認方法
- 家族との集合場所
まで決めておく必要があると思っています。
同行避難と同伴避難
- 飼い主と離れ離れになったペットの保護に時間と労力がかかるから
- 放浪したペットが人に危害を加えることの防止と、生活環境の保全のため
という、ペットと暮らしている人には少し冷たく聞こえてしまう理由ですが、災害時は人命優先なので仕方がありません。
ただ、「同行避難」は「避難所にペットと一緒に避難できる」ことではありません。
人間第一の生活
災害時は人命優先ですし、避難所にはペットが苦手な方やアレルギーの方との共同生活となります。
地域や自治体によりルールや設備がバラバラです、ペット不可のところもあります。
たいていはペットは外かペット専用の部屋で過ごすか他の避難所を探すか…ということになります。
備えとは
ペットにとって災害は、理由もわからず不安要素がたくさんだと思います。
ペットのためには、生活環境が変わらない方がいいです。
いつも過ごしている自宅が生活できないほど損壊している場合を除いて、なるべく自宅ですごせるといいと思います。
ペット用フードが配給されるのもニンゲンの食料よりは遅いですし、それがいつも食べているフードとも限りません。
だからといって避難袋にフードを詰め込むと人間用の避難道具が入りません。
お家と車にフードやペット用品のストックをしておくことをお薦めしています。
ローリングストック
せっかくもしもに備えた食べ物やペット用フードも、いざというときに「賞味期限が切れていた」という話もよくあります。
定期的にチェック!です。
とはいえ、それも忘れてしまいがちなので「ローリングストック」法をお薦めしています。
普段から少し多めに食料(ペットフードも)買っておき、多めの分を備蓄分に回します。
賞味期限の近いものから日常生活で消費して、減った分を買い足す方法です。
日常でできること
他にも備えを日常に取り入れる方法としては
- 避難所まで犬と散歩してみる
- デイキャンプなどアウトドア体験を愛犬としてみる
避難経路の確認、途中想定される障害物などの確認にもなります
愛犬を待機させるときのハウストレーニングにもなるのでお薦めです
などなど、楽しく取り入れられる方法があります。
ぜひお住まいの自治体やペット関連の情報をキャッチして、愛犬とのもしもに備えた知識を蓄えてください!
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