WANランクアップ通信

犬との生活2.0 横浜市で犬のしつけ・イベント・セミナーを行うclover(クローバー)のブログです

WANランクアップメモ シニアケア 日常

おこげ闘病メモ<ケア編>

2023/06/05

私の最高の相棒で同志で家族である「おこげ」(黒パグ・メス)が2016年7月11日未明に14歳で旅立ちました。
口腔内にできたメラノーマ(黒くならないメラノーマ)で、2度の下あご切除手術後にも口腔内に再発、
放射線治療を薦められましたが1度目で麻酔のリスクを考え断念。
その後約1か月半、QOLを重視して負担と苦しみの少ないケアをした中での備忘録です。
この中の何かがいつか誰かの役に立つように。
おこげ闘病メモ<食事編>
おこげ闘病メモ<サプリ・治療編>

酸素濃縮器を使う

CTの画像で気道が細くなっていることが確認され、獣医師さんから「酸素室を手配するといいよ」と言われていました。
ネットで調べたところ、酸素機器をレンタルしてくれるところがありました。
他のところでは酸素室と濃縮器のセットが多かったのですが、濃縮器だけのレンタルが可能だったのと
ペットの使用例がいくつか載っていて参考になったのでこちらを利用することに。
多分、酸素室でじっとするのは嫌だろうから
必要になったら酸素室は追加レンタルしようと思ってました。

届いたセットは酸素濃縮器本体とチューブのみ。
マスクは購入しなくてはならなかったのですが、ネットの情報を参考に手作りしようと。

  • ホームセンターで漏斗を購入
  • 2リットルペットボトルの上の部分を切り取り、切り口が刺さらないようビニールテープでカバーしたもの

などなど、おこげの顔に合いそうなものをいくつか試作して・・・
結局ホームセンターで買った漏斗をチューブにつなぎ使っていました。

顔が平らなおこげさん。漏斗をかぶせると顔全体が覆われてしまい、おこげ本人もいやがったので
苦しそうなときや寝ているときに顔の近くに漏斗を当てて、出てくる酸素を吸ってもらう形にしていました。
酸素の風?が冷たいので、直接当たるのがいやだったようです。
濃度高めで出てくるので、多少離れて濃度が少しくらい下がっても十分だろうと
おこげの負担にならない距離のところに置いていました。
最初は食後の苦しいときに吸入していたのですが、常に体内に酸素を満たしておいたほうがいいと
苦しくないときでも昼寝をしている30分間などタイマーをかけて吸入させていました。
機器レンタル料金はいくら使っても月額一定だったので酸素出し放題。
昼も夜もあまり眠れなくなった私も疲れをとるために時々吸入していました。
(そもそも人間用の酸素濃縮器なので)

旅立つ数日前はちょっとしたことで気絶してしまったりと
大変不安定な状況でしたが、そんなときもとりあえず酸素吸入ができるので
何かと安心でした。
酸素濃縮器が無かったらかなり焦っていたであろう場面がたくさんありました。

ほぼベットにいる状態になったときは常に吸入しっぱなしでした。
最後はとうとう口の中が半分以上腫瘍で埋まってしまったのですが
旅立つまでの30分余りは、少しでも楽にできたんじゃないかと思っています。

携帯用酸素

病院まで電車移動の時など、いつおこげが苦しくなってしまうかわからなかったので
酸素スプレーを携帯していました。

持ち運びやすいように、容器は小さいけれど高濃度のものを探して購入。
電車の乗り換えの時など、おこげの早い呼吸がバックから聞こえたときに隙間からシューシュー吸入していました。

暑くなく冷やさない対策

汗をかかない犬たちは、ハァハァ息を吐いて体内の暑い空気をだし、冷たい空気を体内に取り込み体温を下げているといわれています。
気道が細くなったおこげは空気の入れ替えが少なくてなかなか体温を下げられず、少しでも暑くなるとしんどそうにはぁはぁと息が荒くなりました。
でもやせすぎていたおこげは体温が低めだったので、少し涼しすぎると寒くなり震えてしまいました。
室温の調整が本当に難しかったです。

腹巻で暖かく

「温熱療法」があるように、腫瘍は高温が苦手なようなので、体温が低くなりすぎないように
(人間がシャワー後に頭にすっぽりかぶれる形になっているもの?)シャワータオルを腹巻にしました。
適当な太さのところではさみでざっくりと切り、すっぽりとかぶせて。
DSC_0027
身体の中心部を温めて、全体が冷えないようにしていました。

シニア期は体温調整機能も衰えてくるので
冷え対策には服を着せたり、お手製腹巻するのも役立ちます。

びわの葉温灸

本当はびわの葉をあてて温灸するのがいいのですが、もっと手軽にできる
「びわの葉エキス」をつかった温湿布をしていました。
びわの葉に含まれる成分が、腫瘍の活動をおさえたりするという効果も出ているそうで
自然療法としても注目されているようです。

びわの葉エキスをたらしたボウルに熱湯を入れて、手拭いを浸ししぼって適温になるまで冷まし
それをおこげの腰回りや足先、首元にじっくり当てて温めました。

年をとると筋肉が硬くなり可動域が狭くなり、身体の動きがぎこちなくなっていくので
ケアの一環として定期的に温湿布はしていたのですが、
メラノーマ発症後はびわの葉温湿布は頻繁にしていました。
「乾いた暖かさ」よりも「湿った暖かさ」が身体の芯までじんわりと浸透するようです。

おこげも気持ちがいいようで、温湿布をした後はぐっすりと眠ってくれました。
苦しくてなかなか寝付けなかった翌日は必ず温湿布をしてあげていました。

整体で身体をほぐしてあげる

整体にも連れて行きました。
初めは整体って「骨をボキボキ鳴らす」ようなハードなイメージがあって、体力のないおこげには難しいかなーと思ってたんですが
話を聞くと「筋肉をやさしくほぐす」タイプの整体ということでお願いしました。

先生もとてもやさしくて、初めて来た場所におこげが慣れるまでじっと待っていてくれました。
一通りニオイをスンスンかいで落ち着いたおこげに「じゃぁ、始めるよー」と声をかけて施術開始。
DSC_0041 (2)
ほどなくぐっすり眠るおこげ・・・
身体も見るからに柔らかくなっていくのがわかりました。床につく肉の割合が増えていく感じ?
アイスが溶けていくように、お肉もだらーんとしてきて・・・

施術後にお肉をつまんでみましたが、びっくりするぐらいびよーんと伸びました。
その日から数日は、まっすぐな姿勢で眠ったおこげ。
DSC_0048
いつも同じ方向に身体を曲げて寝ていたので
この姿勢じゃ気道を狭めて苦しいよなぁ・・・と心配だったのですが
これには驚き&うれしかったです。

シニア期はもちろん、健康なワンちゃんも身体のゆがみや癖などで筋肉が凝り固まっていたりします。
整体はお勧めです。

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