あらゆるケースを想定する
2020/04/04
最近は災害への備えに関するセミナーやペット同行避難訓練などあちこちで行われています。
しかし、ちょっと思うのが・・・セミナーや同行避難に参加する時点で、その人は半分以上<もしもの備え>ができているのかもしれないなということ。非常事態への関心が高いというか。
気にはなっているけれど結局どうしたらいいかわからない、何もしていないという人もまだまだ多いはず。
2年前の大震災直後は、クレートトレーニングなど熱心に聞いてくれる方が多かったのですが、今は一時のほとぼりは冷めたような気がします。
ちなみに、大島の土砂災害ではクレートに入っていたために逃げることができず助からなかったケースもあったそうです。「クレートは絶対」ではないのです。
※もちろんクレートに入って休めるということは、他にたくさんイイコトありますよ!それに家族以外の人や犬、音にも慣れている「社会化」は非常事態、避難先でも重要になってくるのも変わりありません。
もしもの時の備えって、一概には言えないことばかり。
食事に関するセミナーでは「普段手作り食を食べているワンちゃんも、非常時にはドッグフードが配給されるから、ドッグフードも食べられるようにしておくといいですよ」とお伝えしていたのですが・・・
実は避難所など普段とは違う場所・環境では、食欲が無くなるワンちゃんも多く、たとえドッグフードを普段食べているワンちゃんでも食べられなくなることが多い、というお話を聞きました。
なので、缶詰やレトルトパックなど、香りや食いつきの良いものも持っているとトッピングができ、食が進むのを助けることになるということを聞いて、そうか!と気づかされました。
水分も多く含まれるので同時に水分も取れますし。
最低でも1週間分の備えが必要、と言われていますが、ヒト用とワンちゃん用の1週間分の備えを持ち運べるかというと、なかなか難しかったり・・・
実際、私も愛犬用の非常袋を用意しましたが、とてもとても持ち運べるような重さではありませんでした。
缶詰1週間分なんて持とうものならすごくかさばりますし、なかなかの重さです(汗)ペットシーツなんか全然入らないしっ!
そこで何を削るか、代用できるものはないか、非常袋を持っていけない場合はどうするかなどなど・・・
あらゆるケースを想定して家のいろいろなところに準備しました。
ただ「モノ」の視点からの<備え>ではなく、もっと工夫してできること、いろいろなケースを想定しておくことなど「想像力」が必要なところだと思います。
飼い主さんに寄り添う専門家が、ライフスタイルや家族構成、住居などさまざまな飼い主さんと
それぞれの場合はどうすればいいか?一緒に考えてくれたらすごく心強いんじゃないかと思います。
3月には避難訓練や非常時への備えなど、注意喚起が再びされるでしょう。
その時に備えて、お客さまへどんな情報を発信したらいいか考えてみませんか?
災害時の危機管理とは?~支援が必要なのはペットだけ?~
2014年1月28日(火)18:30~21:00
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