WANランクアップ通信

犬との生活2.0 横浜市で犬のしつけ・イベント・セミナーを行うclover(クローバー)のブログです

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本当の共生・共棲ってなんだろう

2020/04/03

今回は、ちょっと重い話を。
でもとっても大事なので、書きます。
とある日、知人とランチを食べにお店へ入りました。
そこは普通のカフェなのですが、
ワンちゃんも店内OKのカフェです。
ワンちゃんOKのカフェとしては結構有名なところ、だと思います。
平日のお昼時なので、サラリーマンやOLさんも利用しています。
みなさん、ワンちゃんOKとわかっていて利用していたと思います。
でも「穴場」なので、ゆっくりしたいときに時々使っていました。
その一角に、ワンちゃん数頭と飼い主さん数名のグループが。
そのグループ、楽しそうにお食事をしていたのですが、
食事も一通り終わったころ、ワンちゃんをおもむろにソファに乗せて
並べ始めました。
「★★ちゃん!こっち向いて!」
「●●ちゃんと△△ちゃんは隣にきちんと並んで!」
飼い主さんたち、撮影会を始めました。
なかなか視線がカメラに向かないのか、声もだんだん大きくなり、
満足いくと並び順を変えたりして、延々と撮影会は続きます・・・・
とてもにぎやかなお店ならそんなに気にならないかもしれません。
そのときはさほど混雑していないときで、店内は静かでした。
知人はゆっくり話もできないと
私に店を出ようと言いました。
私の仕事を知っているので、そんなには口に出しませんでしたが
あきらかに迷惑そうでした。

なぜそのお店が「穴場」なのか。
なんとなく理由がわかりました。
いくら犬が好きでも
ワンちゃんがそのままあがったかもしれないソファに座りたくはないです。
隣でにぎやかすぎる撮影会が始まったら
ゆっくり食事もできません。
「だったら、犬連れしか入れないカフェにすればいいのに」
知人は言いました。
犬連れ専用カフェは採算あいません・・・・多分・・・

犬が好きで、ドッグカフェをはじめたオーナーさんから
相談を受けたことが何度もあります。
ドッグカフェでは「犬は何でもしてよい」犬の天国ではありません。
リードを離してワンちゃんがうろうろ、リードがあまりにも長すぎて隣の犬と接触してガウガウしている、
ワンちゃんがテーブルに乗っている
ワンワン吠え続けているのにやめさせない飼い主さん。
椅子の脚におしっこをかけているのに、店員が処理するのを待っている
さらには、おしっこしているのを気がつかない方も・・・
ひどい状態のカフェを何箇所も見てきました。
オーナーさんが勇気を振り絞って注意すると
「犬だから仕方が無い」と答えられた、という話も聴きました。
訪れるたびに、壁に貼られた注意書きが増えていっていくところもありました。
最後は「御近所から苦情が来ています。これ以上苦情が続くと続けられません」と悲しい注意書きも・・・。
もちろん、すべての飼い主さんが原因を作っているとは思いません。
ワンワン吠えてもリードをフリーにしてもよい(というルールの)カフェもあります。
でも、ほとんどはそうではありません。

ほんの少しの方たちのために
離れていくお客様のほうが多いのが事実。
やむなく「犬と一緒に入れない」カフェに変えたり
「テラスのみ」OKとうたって、実のところはテラス(隅っこ・外)に追いやっている状態にしたり
店自体を閉めてしまったオーナーさんもいらっしゃいます。

ワンちゃんを
家族の一員としてだけでなく、
社会の一員として迎えられるようにするのが
飼い主さんの役割と思います。
冷たい目で見られるのは、ワンちゃんなのです。
自分の首を自分で締めないように
犬と一緒にお店に入りたいとか
犬禁止の場所が多くて不便だとか
そう感じたなら、まずは自分の振る舞い、気遣いはどうか
考えていく人が増えていけば
本当の共棲・共生に近づくんじゃないかなと思います。

どうしてもいうことを聞かない、
どうやっていうことを聞いてもらうようにするのかわからない
この子が何を考えているのかわからない・・・
そんな困ったときに
私たちドッグアドバイザーがいるんです。
お洋服やバックもかわいいし大事ですけれど
ワンちゃんへの教育は義務教育だと思って
私たちドッグアドバイザーへ相談してほしいと思います。

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