WANランクアップ通信

犬との生活2.0 横浜市で犬のしつけ・イベント・セミナーを行うclover(クローバー)のブログです

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犬を「観察する」ということ 〜しつけよりも大切な第一歩〜


犬と暮らしていると、「おすわりができる」「吠えてしまう」など、
何かのアクションに意識が向きがちです。

そもそも犬の行動にはすべて理由があります。
「何もしていない」時にも理由があるのです。
それを読み解くための第一歩が、「観察」です。

「観察」は“しつけ”よりも前にある

多くの飼い主さんが、愛犬の困った行動を目にしたときにまず考えるのは、
「どうやって直そう」「どう教えたらいいか」という方法です。

けれど、本当に大切なのは<なぜそうしているのか?>を知ることです。
その答えは、犬の行動や表情の中にすでに表れています。

たとえば、

  • 吠えるのは不安から?警戒?それとも距離をとってほしいから?
  • 近づかないのは怖いから?それとも疲れている?
  • しっぽを振っているけれど、嬉しいの?緊張してるの?

観察の目を持たなければ、これらはすべて「同じ動作」に見えてしまいます。
でも、観察できるようになると、「同じ行動の中に違う気持ち」が見えてきます。

表情はわかりにくいけど、何も言っていないわけではない

私たちは人間同士では<表情>で感情を読み取ります。
アニメや映画の影響もあって、犬も同じように表情で気持ちを出していると思いがちです。

でも、犬の顔には人のように豊かな表情筋がありません。
ニンゲンほど眉を動かしたり、口角を上げ下げしたりすることはできません。

だからこそ、犬の気持ちはもっと繊細な部分に出ています。

  • 目の開き方や視線の向け方
  • 耳の角度や向き
  • 鼻の動き、角度、匂いを嗅ぐ速さ
  • 体の向き、重心のかけ方、尻尾の高さや力の入れ具合

などなど…

これらを丁寧に見ていくと、
愛犬が何を感じ、何を考えているのかが少しずつ見えてきます。

観察することは、愛犬との信頼を育てること

観察とは、ただ見ることではありません。
身体のパーツ一つ一つの動きや、筋肉の収縮など細胞レベルで見る、くらいの意識です。
同時に全体を俯瞰で見る必要もあります。
(最初はちょっと難しいかもですね)
たとえば

  • 相手の犬に出会ったとき、少し耳を伏せていた、かも?
  • 名前を呼んだのに、ちらっと見てすぐ目をそらした
  • 撫でようとすると、体がわずかに引いたような…

などなど…

その小さなサインを見逃さず、「今は無理をさせないでおこう」と判断できることが、
犬にとっては<理解してもらえた>という安心感になります。

この安心感が積み重なると、愛犬は飼い主を「信頼できる存在」として見てくれるようになります。
そしてそれが、しつけやトレーニングがスムーズに進む土台になるのです。

観察の積み重ねが愛犬との暮らしを変える

観察を習慣にしていくと、愛犬の行動が少しずつ違って見えてきます。
「今日はよく動くな」「いつもより反応がゆるやかだな」
そんな日々の小さな変化に気づけるようになります。

それは、愛犬の健康やストレスサインを早期にキャッチすることにもつながります。
つまり、観察は<コミュニケーション>であり、<健康管理>であり、
そして<信頼関係を育てる行為>でもあるのです。

「見る」ことから始めよう

犬と向き合う最初の一歩は、教えることでも、直すことでもなく、
ただ「見ること」。

言葉よりも前に、
犬が何を感じ、どんな世界を見ているのかに目を向けてみる。

そこから、
本当の意味での「しつけ」が始まります。

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