WANランクアップメモ イヌのお仕事事情 専門家向けコンテンツ
人のモチベーターを探すのも仕事です
2020/04/03
私たちドッグアドバイザーは
飼い主さんのお話を聞いて、困ったことや分からないことを一緒に解決していきます。
なのですが、
何より大事なのは飼い主さんのやる気=モチベーションなのです。
ワンちゃんが言うことを聞かない、
吠えやまない、
嫌なことが気に入らないことがあると咬む
など、
第三者からすると結構深刻な状態でも飼い主さんが認めないことがあります。
現実を見たくないのだと思うのですが
「こちらが指示を出すタイミングが悪かった」
「じゃれているだけ」
「うちの子気が強いから」
「咬むフリをしていたらたまたま手に当たってしまった」
などなど、ちょっと苦しい言い訳?みたいなことを本気でお話してきます。
また、「家族を咬むくらいならいいの」となぜかガマンしている方も意外と多いです。
どちらにせよ、飼い主さんが現状を受け入れて次に進む気持ちにならないと、いくら改善法をお伝えしても一向によくなりません。
正直、すぐにでも預かって治したいくらい深刻な状態のワンちゃんでも
飼い主さんが「治そう!」という気持ちにならないとこちらからは何もアクションできません。
一番不幸なのは誰かと言うと
ワンちゃん
です。
「吠えてうるさい」と憎まれるのもワンちゃん、
人を咬んでしまって危険だと避けられるのもワンちゃん
一番最悪なケースでは
咬んでしまった相手に「こんな危険な犬、処分しろ!」と
言われたり・・・
飼い主さんのやる気を出すもの=モチベーターを私たちは探すわけです。
トレーニングを少しでもできるよう励ます、ペースを考えてステップアップする、時には少々厳しい口調でお伝えする、
などなど・・・・
ドッグアドバイザーやトレーナーは
「人をやる気にさせることができる」スキルが
とても大切だと思います。
私がよく使う方法は、
「記録」をつけてもらうこと。
毎日、ワンちゃんの様子や
かけたコマンド、トレーニング時間、散歩時間、コマンドを掛けたときの反応(何回指示に従ったかなど)
など。
事実と向き合う方法です。
トレーニングの成果もわかります。
また、ワンちゃんが見る見る太ってきたな・・・というときなども飼い主さんにお伝えするのですが
「被毛が増えた」とか「そんなにおやつをあげていない(→全くあげてないわけじゃないのね)」
なんていって現状を見ないケースって結構あります。
また、○○gしか増えてないわよってさらりと言われることもあります。
この場合は
おやつ記録をつけてもらったり、
首輪の穴の数を数えたり、
客観的に見える方法を使います。
普段から体重を量ることはもちろん、ワンちゃんの体重と増えた体重から何パーセント増えたのか、
人間に換算するとどのくらい増えたのかなど数値を並べてみます。
感情を抜いて観察することも大事だと思います。
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