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犬との生活2.0 横浜市で犬のしつけ・イベント・セミナーを行うclover(クローバー)のブログです

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ペットロスを考える

2020/04/04

おこげとのお別れから1か月もたたない今、私は「ペットロス」を経験中です。

そもそも「ペットロス」の意味が人により違う捉え方をされているなーと日々感じていたので
まとめてみます。

ペットロスの定義とは

ペットロスとは大切なペットを失うことで襲われる「喪失感」や「悲壮感」のことをいいますが、一時的な症状から
一定期間以上体調不良や精神的なダメージが続く症状まで広く含まれてしまっているのでまちまちなのではないかと。

いわゆる心理学の専門的な観点からの定義だと、「一定期間以上たっても悲しみや苦しみから立ち直らなかったり、体調不良や鬱、不眠症などの症状が
おさまらない」ことをペットロスというようです。
(最近では普通のペットロスと分けるため「ペットロス症候群」と呼んだりもしています)

ペットロスのケース

私が実際どうなったか、気持ちの変化などメモしていきたいと思います。

現実としたくない

覚悟はしていたし、お別れもちゃんとできたのですが、どうしても友人知人や関係者におこげの死を伝えられませんでした。
言葉にしたり、文字にすることで「現実」となって迫ってきたので・・・
数日かかりましたが、やっと文字にしてお知らせはできました。

感情のスイッチが突然入る

たくさんのお花が届いても、お悔やみの言葉をいただいてもどこかふわふわしていて・・・
ちゃんと仕事はしているし、ご飯も食べているし寝てもいるのだけど
涙は止まらず、泣きすぎて頭痛の止まらない日々・・・
この気持ちの構造はとても複雑です。
お世話になった病院やおこげを知っているお客様にご挨拶をしたり
思い出話をするときは、割と普通のモードでできるようになっていたのですが
病院やお客様のお家から帰る電車の中で突然悲しくなり泣いてしまう・・・ということが何度もありました。
ふと気が緩むときなのでしょうか。
普通に日々過ごしたかと思ったら、夜寝ているときに突然悲しくなってきたり・・・
スイッチがどこにあるのかはよくわかりませんでした。

でもこれはごくごく普通の症状で、後悔や怒り、絶望や悲しみなど様々な感情が現れるのが初期の段階です。
なので、感情の流れるままにしておきました。
電車の中では怪しいので、寝たふりをしたり景色を凝視?!してみたりしてごまかしたり・・・

タイミングがあったときに、まとまったオフを取りました。
人に会って感情を我慢することのないように・・・
オフの間もちゃんと食べて寝て、最低限の生活リズムは崩さないようにしました。
これはだいぶ救われたと思います。
感情を殺す期間が長いと、それだけ心身に影響が出てしまうのではないかなと。

人によってはペットの死の責任を自分自身や家族、獣医師さんなどに怒りとして向けてしまうこともあるそうです。
もしもの時に獣医師さんへ怒りが向かないように、この獣医師さんを選んだ自分自身へ怒りが向かないように
よーく納得いくまでお話ししあえる獣医師さんや動物病院を見つけておくと
いいかと思います。
家族とも連絡共有を徹底するなど、普段のコミュニケーションが大切ですね・・・

私の場合はやったことに悔いなし!だったので、怒りの感情は一切おきませんでした。

時間を持て余す

今まではおこげのために日々使っていた時間は

  • 食事の準備
  • 散歩
  • マッサージなどのケア
  • お風呂
  • 洋服や首輪、道具のお手入れ
  • スキンシップ、トレーニング

ほかにももっとありました。いろいろと時間を使っていたのです。
でも私自身は「おこげのために時間を割いている」という感覚はもはやなくなっており。
10年以上このリズムで生活していたので
そこがぽっかりと空いてしまい、何をしたらいいのかわからず時間を持て余してしまいました。
ひどいときは一歩も外に出ず、部屋の行き来もあまりしないで過ごす日があったりして・・・
何をしたらいいかわからない・時間が余ってしまうという状態になりました。

なので、
ぼーっとしてしまう→顔や言動もぼーっとした感じになる→小さなミスや怪我連発
という現象がありました。
・・・もともとせっかちだしおっちょこちょいだし、ただ気が抜けていただけですね・・・

生活リズムも徐々に整っていくのだと思います。

ペットロス?当たり前じゃん!

大切な存在を失ったのだから、いわゆる「ペットロス」に陥るのは当たり前。
それだけ楽しい日々を送っていた証拠です。
私の場合は周りにこの悲しみをわかってくださる方が多いので恵まれているのですが、
普段生活している中では、ペットと生活していない方や「動物にそんな感情を入れる」ことに理解できない方も多いです。
特に会社勤めの方などは「ペットが死んだので休みます」なんて言えないしそんな制度もまだまだないですよね。
「体調が悪い」と、大嘘ではないウソをついて身体を休ませるのもご自身のためにはいいと思います。
悲しい気持ちも我慢せず解放したほうが心身のためです。

ペットロス回復のために

初七日や四十九日、一周忌や三周忌などの法要は、今生きている人のためでもあります。
なのでペットにもやったほうがいいと思います。
最近はペット葬儀やお墓などもあり、ペット用の法要もできますが
家族や友人で集まってペットの思い出を語る・・・これだけでも十分。
ひとつひとつのプロセスを経て、気持ちを整理していくのではないかと感じました。
形はどうであれ、ペットを弔うのは検討するといいと思います。

思い出にするのは忘れることではない

写真を整理したり部屋に飾ったりして思い出も整理する・・・
これはなかなか時間がかかることかなと。
やっぱりいろいろ思い出しちゃうし悲しい気持ちもあふれてきます。
無理せず、できるときになったらやればいいのでは。

私の場合はSNSやブログ記事で思いをまとめて整理して発信することが自分のためには一番と思って
このブログの最初からぜーーーーんぶの記事を読みました。
そしておこげとの出会いから別れまでまとめてみようと考えています。
今はまだぜんっぜん手につかないのですが・・・
これも時間を経て、自分の気持ちを整理するために書き上げて行こうと思います。

ペットの死と向き合って受け入れて、思い出にする
これってペットのことを忘れちゃうこと?死んだペットに申し訳ないって
普通の生活を送るのを拒む方もいらっしゃいます。
一緒に暮らした日々に感謝して、少しずつ気持ちを癒していくことです。
人によって時間のかかり方は違いますが、マイペースで進んでいくことが大切だと思います。

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